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COVID-19禍で思った事〜死の再認識〜

Epidemic-stats.comという情報ソースによると、グリニッジ標準時2020年4月28日9時08分時点での世界の新型コロナウィルスの感染者は3,074,553人、死者が211,773人を数えている。この原稿を書いている間にもデータは更新され、じわじわと感染者も死者も増えている。日本でもこれまでに385人の方が亡くなっている。志村けんさんや岡江久美子さんが亡くなり、ご家族の悲痛なご様子が報道される度に多くの辛い思いを抱えた方がいらっしゃる事が伝わってくる。感染予防のために臨終に立ち会うことも出来ず、亡骸に触れることも出来なかったご家族の心痛、喪失感は如何許りかと、何とも申し上げ様のない心持ちになる。心からお悔やみを申し上げる。
そして、その悲劇は決して他人事ではなく、いつ自らの身に起こるかも分からない状況が続いている。多くの人が、不安、恐怖、怒り、自責、後悔、焦燥感、絶望感、麻痺、寂しさ、孤独感など様々な感情を抱えている。それは決して異常な感情ではなく、とてつもなく異常な事態に対する全く正常な反応である。東日本大震災の時も、我々は大変な状況に晒されていた。人の命に限りがあることは理解していたつもりであったが、本当に人はいつ死ぬか分からない事を実感させられた。そして、COVID-19禍を前にして、その感覚がまた蘇って来たのではないだろうか?出かける家族を見送り、いつもの様に当然帰ってくるだろうと思っていたが、急に具合が悪くなって入院。PCR検査が陽性と言われて面会もできずに永遠の別れを迎えてしまう。次に会う時はお骨になってから。その様な事が世界中で起きていると想像される。

人生は儚いものである。長い歴史を考えれば、元気な姿というのは一瞬のこと。人は永遠に生き続けることは出来ない。どんなに科学が進歩しても、人生に必ず終わりがあるという運命は変わらない。永遠に生きるなどという事はそもそも無かったのだ。
メメント・モリ。死を想え。死について普段から考える事、話し合う事、そして自らの死についての思いを確認する事はとても重要な事。グリーフケアは常に死に向き合っている。実は、全ての人の人生は死に向き合っているのである。そこに人生の意味がある。COVID-19が過ぎ去った後、あらためて人生の意味を考える必要がある。
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プロフィール

griefcaremiyagi

Author:griefcaremiyagi
2004年暮れから活動を始め、2006年から「わかちあいの会』を行なっている団体です。2013年にグリーフケアの実践と普及・啓発を事業の柱としてNPO法人化しました。立ち上げの時から関わって頂いているあしなが育英会の仙台レインボーハウスに事務局を置き、宮城、山形で活動しています。グリーフケアの担い手養成講座には、東北6県、関東からも参加されています。