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私たちが大切にすべきもの〜グリーフケアの担い手として

グリーフケアの担い手養成講座を繰り返し聴講しています。グリ研の理事長という立場で、同講座の責任者としての役得です。今年で5期目になる担い手養成講座ですが、毎回、新たな発見があります。それは、自分があまり成長していないから、あるいは、記憶力が低下してきて、前に聞いたことを忘れてしまうから。そういう事も無い訳ではありませんが、それより自分が変化しているからだと思います。自分自身が変化している。グリーフケアの意識で己の周囲で起こることを観て、色々なお話を伺うという毎日を過ごしていると、自分自身がある意味成長しているというか、グリーフに対する見方が変化していると感じます。以前の自分の学んだ事が間違いだったという訳ではありません。そもそも、周囲で起こることは皆違うことが起こります。そして、物事には色々な見方があり、同じようなことが起こっても違う見方ができることに気づきます。
養成講座で大切なテーマは、『自分を知る』ということ。自分自身が何を感じ、何を思い、何をしているのか?自分が何なのかを理解していないと、相手のグリーフに関わることは出来ません。そしてもう一つ大切なことは、『相手をコンロールしない。』我々は、相手をコントロールしないのです。グリーフケアの基本のキ。グリーフを抱えて辛い顔をされている方に、何とか楽になってもらいたいと思い、ついつい、こうしたら良いよ、と相手を誘導し、コンロールしてしまいます。それは一見親切な事のように見えるし、人道的にも見えるし、愛の行為にも見えます。しかし、こちらの思いと相手の思いは同じではありません。良かれを思っていることは、自分にとって満足を与える事であっても、相手にとってそうでは無いのです。その人の人生のストーリーを我々が代わって書いてあげることは出来ません。
『自分を知る』と『相手をコンロールしない』。この2つを7月の養成講座では徹底して学びます。
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プロフィール

griefcaremiyagi

Author:griefcaremiyagi
2004年暮れから活動を始め、2006年から「わかちあいの会』を行なっている団体です。2013年にグリーフケアの実践と普及・啓発を事業の柱としてNPO法人化しました。立ち上げの時から関わって頂いているあしなが育英会の仙台レインボーハウスに事務局を置き、宮城、山形で活動しています。グリーフケアの担い手養成講座には、東北6県、関東からも参加されています。