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東日本大震災から8年が経ちました。

8年が過ぎました。未曾有の大震災から8年。全てが流される津波の映像を見て、無を感じたあの時から、随分長い時間が経ったような気がします。震災前から行っていたグリーフケアの活動は、震災後しばらくは多く方の関心を集めました。震災で、津波で、大切な人を亡くした方々がわかちあいの会に多く参加されました。2〜3年の内に、震災で大切な人を亡くした方々はわかちあいの会には来られなくなり、病気や事故で配偶者を亡くした方々が多く参加されるようになりました。
8年が過ぎました。8年も過ぎて、今更そんなところで亡くなったあの人の事を語ってもしょうがない。そう思われる方もいらっしゃるでしょう。でも、まだ8年です。まだ8年しか経過していません。私の記憶にある大災害は、昭和60年(1985年)の日本航空123便墜落事故です。学生の時に起こった大事故。その後、御巣鷹山に慰霊の登山を続ける御遺族の姿が報道されるたびにグリーフを抱えて人生を生きるということに想いを寄せずにいられません。平成3年(1995年)1月17日に起こった阪神・淡路大震災。そして2001年のアメリカ同時多発テロ事件。多くの人の命が奪われたこれらの災害で沸き起こった当事者の方々の様々な想い。それは、5年、10年で簡単に収まることのない心の動きです。
東日本大震災から8年が経過し、今になって亡くなった人のことを語れるようになったと言うお話を聞くことがあります。復興、復興と前に進む事が叫ばれている中、亡くなった人の事を思うことを封印してきた方も多いと思います。ここで立ち止まって亡き人への想いを抱く自分に向き合う時があっても良いと思います。
グリ研が開催しているわかちあいの会は、大切は人を亡くしてグリーフを抱えた方ならどなたでも参加できる場です。東日本大震災で重荷を背負われた方も、病気、災害、事故、事件、自死、様々な原因で身近な人を亡くされた人も、一緒になって自分のグリーフを安心して語れる場です。◆中で聞いたことは外では話さないのが大切なルールです。◆誰かの発言に自分の意見を言わないで、「そうだね、そうだね。」とただ聴いているだけ。そこでこうしたら良いんじゃないかというようなアドバイスをしないというのが、もう一つ大切なルールです。意見やアドバイスは、聴いた人の思いであって、語った人の思いとはかけ離れていることがあります。社会の常識はしばしばその想いを苦しめます。◆自分を語ることが参加する上での基本ですが、その場に来てみたら話せないな、ということがあります。そういう時には無理してお話しする必要はありません。パスしていただいて結構です。
グリーフは、死別を経験し喪失に直面した人の反応です。その反応は、人の顔がそれぞれ異なる様に、反応の仕方も人それぞれです。悲しみが前面に出ている人。怒りが収まらない人。悲しいのだけれど、むしろ安心した気持ちになっている人。グリーフは個別的。皆、違っていて良いのです。それぞれのグリーフを安心して語れる場、それがわかちあいの会です。グリーフに向き合い、自分自身を大切にして頂く時間を過ごして頂けたらと思っています。
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プロフィール

griefcaremiyagi

Author:griefcaremiyagi
2004年暮れから活動を始め、2006年から「わかちあいの会』を行なっている団体です。2013年にグリーフケアの実践と普及・啓発を事業の柱としてNPO法人化しました。立ち上げの時から関わって頂いているあしなが育英会の仙台レインボーハウスに事務局を置き、宮城、山形で活動しています。グリーフケアの担い手養成講座には、東北6県、関東からも参加されています。